家の大きさについてデザインしてみる

結局のところ、ミニマリストとは、家の機能を外部に依存していると思う。

例えば以前は冠婚葬祭を家の中で行う。農作業を家の中で行う。つまり人が集まる場としての住まいであったけども、現在は、結婚式場・葬儀場・サラリーマン・塾・カフェ・コンビニ・シェアカーなどなど。どんどん家の機能が町の機能と重複している。

つまるところ、住まいは小さくても生活は可能になっている。家族も大家族から核家族へ更に夫婦へ、更に一人。将来的には家はなくても生活が可能になるのかもしれない。そうであっても住まいは安心の象徴であると思う。

では今考え得る、小さな家の前提条件は、夫婦二人であると思う。もともと他人である人間が共に暮らす空間が、社会性を保ち最小の人数とすると、この二人に対して小さな家を考えてみる。

12.5坪の小さな家

最小限住宅を目指すわけではなく、必要な機能、広さ、汎用性を目指した間取りである。12.5坪と言うと約41㎡。小さい感じは否めない。

その中で求めるデザインのポイントは以下の様に設定した。

①二人の生活でも寝室と団らんスペースは分ける
②食事は楽しむ
③外部は取り込む
④トイレは水回りと兼ねる

小さな家は、生活スタイルをとても大切にする

小さな家は、普段の設計に比べ、多少不自由がある。この不自由さに面白さを感じる。設計をしながらこの不自由さを生活スタイルで解消しようとして、様々な設定をしてしまう。「家に畑があるから、家の外に居る時間が長いよな。人が来ても縁側で十分だよね。トイレなんていつも使うわけじゃないから、別に区切る必要はないじゃん。家族が来たら、雑魚寝だ」

ある意味、ミニマリストの住まいと言われる人たちも、家ではなく生活スタイルを町に依存している。「朝はコンビニ、昼はカフェで過ごす。ジムに行く。行きつけのお店で夜飯。洗濯はコインランドリー」やっぱり都会って小さな家すらいらなくなりそう。

生活のステージで必要な家のサイズは変わる。

子供ー成人ー結婚ー家族増えるー退職ー老後ー要介護

どのステージで家を考えるか。持ち家はどのステージで設計しているのか。すべてのステージで必要な機能が異なっている。子供室が必要なとき。一人の部屋があればいい時。家族が増える時、世代が増える時、減る時、家が危険になる時。

一つの家ですべてをまかなう事は難しい。お金が膨大にあるのであれば話は別ですが・・

そう考えると、小さな家を住み替える方が合っているのかもしれない。でも原風景は残して置きたいという人間の欲求みたいなものも理解できます。

そんなことを考えつつ、小さな家の規格化を目指して、DRESSLODGE_shのプロジェクトが進行中です。

 

もしかすると小さい家を、都会や田舎や郊外などいろんなところに持つ。その住まいをシェアする。そんな生活もあるのかもしれない。