こんにちは、房総イズムです。9月の台風15号の被害が大きく、房総地域は、かなり長い間の停電期間でした。また、断水も発生し、暴風で家屋の被害も甚大でした。

台風の暴風で、瓦屋根が飛ぶ被害

深夜にやってきた台風は、今まで経験した台風とは異なり、とにかく、暴風の音が大きく全く寝る事が出来ません。木更津・君津では深夜から4時くらいまで非常に強く、外を見ると、横殴りの雨で視界が全くなく、時より、板金の飛ぶ音や、何かに当たる音がしていました。家は、風で揺れてしまうほどで、瓦の割れる音もしたので、自分の家の瓦が飛んだかな??と思っていました。

夜に始まった停電は、朝も続きましたが、それほど心配をしていませんでした。

そんな時、実家から、『ベランダが飛んだ、倉庫が無くなった、瓦が飛んでしまった』と連絡が・・・

マジか!!

実家の具合を見に行くと、下屋の瓦が、何十枚も割れてしまっています。これは間違いなく、二階の瓦が葺き上げられ、下屋に落ちて、沢山割れてしまい小さくなったのが舞ってしまった状態です。

という事は、今まで手掛けたお住まいも大丈夫なのか不安がよぎりました。

急遽、お引き渡しした建物の確認へ向かいます

今月お引き渡しの物件もあるので、内房から、外房へ、急ぎ、車を走らせます。

そうすると、徐々に被害が目の当たりに。まず倒木で通行止め。。次に電線が垂れ下がる。。信号機は90度回転している。。。停電。。携帯がだんだんつながらなくなる。。

これはやばいかも。。とりあえず、いすみのお住まいは、何の問題もなく、安心しました。そこから再度内房へ。

その途中、『家の屋根が少し無くなってます』と連絡を受け急遽現場へ

私達の設計では、破風板に板金を巻きます。これは破風板は、住まいの中でも劣化が激しい部分なので、保護の為に標準仕様なのですが、この部分が引っ掛け金物のと共に巻き上げられてしまいました。屋根で無く良かったと思うと同時に、少しでも吹き上げられてしまった事に悔しさを覚えつつ、今までなかった現象だったので再度、設計の検証を行う事にしました。

次に、富津の南へ。

すぐに火災保険の手続きへ

先日お引き渡しをした物件。ココの被害は、近隣の建物が屋根ごと吹き飛ばされ、それが運悪くここに落ちてきました。

この暴風雨だと、小さな木材も、すさまじい凶器。車も、家も沢山の被害を受けています。こうなると、至急、雨養生を行って、補修の対応に入ります。新築の住宅の場合、火災保険に加入するのですが、一応火災保険は様々な特約に入っておくことをお勧めしています。こういった風害の災害にも使えるので、大変便利なのですが、多くの皆さんは知らない事が多いので、その手続きをお伝えします。

あとは補修工事が何時できるか・・・・

瓦の被害は、古い瓦がほとんど

瓦が多く飛ばされたので、瓦屋根は良くないという話をちらほら聞きますが、私の家を含め飛ばされた瓦屋根のほとんどは築30年以上のもの。そのころの施工方法は、端の瓦を針金で留めて、瓦桟に掛けるだけの施工方法。そういった瓦は、隙間に入った風で瓦が舞ってしまっています。一方今の瓦は釘で固定するので、あまり飛んでいませんでした。被害の多くは、築年数の経っている建物なので、正確に把握しましょう。

台風の瓦屋根被害の多くは東側、北側の屋根

いろいろ補修していますと、今回の被害は東側、北側の屋根が多くの被害を受けています。職人さん達の話を総合してみると、どうも台風の暴風にプラスして竜巻も起きていたようです。その為、風の向きの東側・北側の屋根が被害が多くなっています。

一部新しい住まいの瓦屋根でも被害を受けている物件があります。これは明らかに竜巻のような暴風の影響によると考えられます。このような物件では、新しい瓦屋根であろうと、古い瓦屋根であろうと、吹き飛ばされているので、決して瓦屋根が悪いというわけではない事をお伝えしておきます。

あれから2週間

多くの被害が出ているので、瓦工事は年内はもう出来そうもありません。しかも瓦自体も不足気味。現場の職人さんも不足気味です

もう少し落ち着くまで時間が掛かりそうですが、私達のできる事はしたいと思いますし、設計にフィードバックしてゆきたいと思います。