こんにちは、房総イズムです。セカンドハウスの記事を以前書きました。ここ最近の社会情勢や災害等の変化を見ていると、拠点を2つ持つことの意味や利点を感じます。デュアルライフのススメについて書きたいと思います

スウェーデンのサマーハウスというもう一つの家は別荘というよりもセカンドハウスに近い

《サマーハウス》 ・・・夏の間、休暇で過ごす家。別荘。

スウェーデンでは、多くの方がサマーハウスという別荘を持っています。夏の最高のシーズンに、一か月のバケーションがあり、その時期をこの別荘で過ごします。日本だと別荘=ぜいたく品というように思われがちですが、北欧の方たちにとっては至って普通のライフスタイルなのです。

唐突になぜサマーハウスのお話をしたのか。

数年前、建築の専門家の勉強会に出席していろいろな発表をしていた事がありました。私どもは、住宅の設計に関する施主が主体的に行う設計スタイルについての発表をしましたが、別の設計者が別荘のシェアについての発表をしていました。そこで日本の別荘とスウェーデンの別荘の比較を説明していたことがあり、別荘が、贅沢品という流れではなく身近で生活の一部になっていたことがとても印象的だったことをふと思い出しました。

もちろん北欧なので、おしゃれであることは間違いないので、そういったデザインを真似しようと思えば日本でもインテリアショップでそろえることは可能だと感じます。

ただ、時間の過ごし方、仕事の考え方、年間の季節感が及ぼすライフスタイルの考え方は日本とは大きく違うなというのを感じました。

どちらかというと日本の別荘=サマーハウスというお話をしてきましたが、別荘の枠組みよりも、サマーハウスはセカンドハウスの枠組みに近いように感じられます。

今一度、日本の、別荘について問題点を出してみる

日本では、四季折々、海に近い海辺や、避暑地、スキーを楽しむ場所など、用途もいろいろで特定の季節で使うわけではないので、サマーハウスとは言わず、別荘と呼びます。

主たる生活エリアから近い場合は、頻度も多く、セカンドハウスとしてもう一つの家を購入する方もいます。(セカンドハウスの詳細の記事はこちらを参考にしてください。)

ここ最近の傾向として皆さんの思われる別荘は減っているように感じます。

別荘の大きな問題:別荘に行かなくなる!!

憧れの土地で別荘を購入したり新築で建てても、はじめの頃はよく訪れるかもしれませんが、徐々に行かなくなってしまいます。理由としては行くことが

  • 遠方過ぎて、行くことがめんどくさくなる!
  • 体調を崩して行けなくなる!
  • 先立たれてしまい行きたくなくなる!
  • 車の運転がしんどくなる!
  • 管理が面倒臭くなる
  • 忙しくなり行く時間が取れなくなる

等々様々な理由で別荘が徐々に遠い存在になってゆきます。

別荘の大きな問題:相続でトラブル!!空き家問題も、、

そもそも、購入者が、気に入った土地だから別荘を所有することになりますが、購入者の親族が同じ価値観を持っているとは限りません。同じ価値感や、思い出を大切にするなど、別荘を受け継いでくれるのであれば問題ございませんが、要らないとなったときに、この不動産が厄介者になります。子供たち、親族が相続を拒否したり、もしくは相続しても管理を行わないなど、相続後の問題が多く発生します。

しかも、放置し空き家になれば、放火や、町のセキュリティーの観点からも決して良いことではありません。

また、バブル崩壊後から徐々に表れ2000年代くらいか特に別荘型のマンションは管理費の滞納など、集合住宅特有の問題も現れてきています。

その結果、別荘なんて持つもんじゃない!!ということをよく聞くようになりました。

別荘の大きな問題:劣化が激しい!!

住まいを長持ちさせたいのであれば、メンテナンスが重要です。定期的なメンテナンスが建物の長寿命化と同義になりますが、こと別荘に関しては、定期的にいるわけではないので、非常に劣化が激しくなります。特に私達のように住宅を扱っている業者からすると、人の住まない住まいの劣化はとても速い。

定期的なメンテナンスと共に室内の空気の入れ替えの為に別荘に訪れる事がとても重要になります。

特に別荘に多い木造住宅では、こういった劣化が顕著に現れますので、別荘お持ちの方は注意いたしましょう。

木造の別荘、人が来なくなると朽ち果ててしまう悲しい現実

そもそなぜ別荘には、確固たる理由がない!!!

別荘は、主たる目的が、余暇のリフレッシュや、リゾートの満喫など意外と明確ではないので、別荘に行くべき理由が少ないように感じられます。確固たる理由がないため別荘は贅沢品といわれるのでしょう

二つ目の住まいに確固たる理由を。ライフスタイルの一部にする

これが、別荘を考えるうえで重要なことになると感じます。

住まいを2つ持つ事でどんな価値が生まれるか!別荘をセカンドハウスにする。

まず、別荘を贅沢品の一部として考えることをやめましょう。余暇の充実ももちろん大切でしょうが、なくてはならない理由を探すことが、別荘の生きる道と考えます。

だからこそ、もう別荘という概念ではなく、第二の拠点、セカンドハウスという考え方になります。

デュアルライフを、自分たちの生活スタイルにすると、この住まいは力を持ってきます

まず、セカンドハウスをどこにするか。車で2時間の壁

セカンドハウスは、今住んでいる主たる住居から車で2時間までの範囲に2つ目の住まいを持ちましょう。

遠すぎてしまうと、従来の別荘のデメリットが露わになってきて、結局行かなくなってしまいます。

東京駅から1時間圏内、2時間圏内

1時間圏内であれば仕事の延長線上の使い方も可能になります。リモートワークが可能な職種であれば、セカンドハウスを、セカンドオフィスとしても利用できるでしょう。

2時間圏内になると、自然豊かな観光地も多く出てきます。こういった場所は、アウトドアとセットでライフスタイルを作ることもできます

災害や感染症の避難の拠点として、家族の保険としてのセカンドハウス

ここ数年特に、災害が多くなっています。私たち房総地域でも台風の通り道になっていたり、季節感が薄れて、いきなり寒くなったり、暑くなったりと大変多くの変化を感じています。

一方東京では、昨今の感染症の対応で、不便であり、危険なことも多くなっています。

もはや、どこで何が起きても不思議ではない時代だと思います。

もちろん住宅をお仕事にしている私達ですので、耐震、風害様々な対応をしておりますが予想できなことも今後出てくると思いますし、今の設計基準を守っていれば大丈夫という時代でもないと切に感じています。

実際何か起きた時に、もちろん一人暮らしであれば自分さえ対応できれば問題ないとなるかもしれませんが、家族がいる場合はそうはいきません。子供、高齢者がひと時でも避難ができる拠点を持っておくことは、ある意味人生の保険といえるのではないでしょうか。

土着で暮らすことはもちろん大切ですが、社会や仕事がの内容が大きく変化する中で、セカンドハウスを持つ事は大きな意味を持つでしょう。

房総イズム的セカンドハウス 
必要なのは小さくて、シェルター機能、手ごろ価格

だからこそ、セカンドハウスは小さくて頑丈で、高価でないことが重要だと思います。

房総イズム流セカンドハウス 50㎡で小さく家をつくる。

セカンドハウスはあくまでも第二の住宅だから、大きく作る必要はないと思います。むしろ、大きくないからこそ愛着が生まれるのでありませんでしょうか。今必要な広さを、最小限で作る。そんなイメージです。そんな住まいの大きさは約15坪。

房総イズム流セカンドハウス プランニングよりも耐災害強化

セカンドハウスは、主たる住居とは考え方を変え、耐災害強化型の設計をお勧めします。むしろ、プランニングよりも、シェルター機能の充実がセカンドハウスに求められます。
例えば、コンテナハウスもその部類に入ります。上記のように15坪くらいであれば40ftサイズのコンテナを2台といったイメージです。

40ft2台 小さいセカンドハウス
40ft2台 小さいセカンドハウス

セカンドハウスの価格は高価ではない

注文住宅は高価になってしまいます。かといって建売は、必要なスペックはないし、どこでも建てられるわけではありません。
セカンドハウスの新築なら1000万円程度というのが一つのラインになるでしょう。

2つの住まいを持つ事を文化に

北欧であるサマーハウスは文化になっています。今の日本だからこそ2つ拠点を持つ事のメリットが出てくるのではないかと思っています。セカンドハウスを文化に。。そんな思いを持っています。

追伸

別荘やセカンドハウスについての記事を記載しました。昨今の社会情勢や、気候を体感しているとこのような価値観が生まれてもおかしくないのではと思います。

もちろん今までの木造住宅にも高い設計を加えてゆきたいと考えています。

ライフスタイルというソフトな部分と建築というハードの部分、両方を今後も探求してゆきたいと思います。