こんにちは、房総イズムです。千葉は温暖ですが、冬は寒い。。千葉でも薪ストーブを設置する事があります。薪ストーブなら、いつもの高瀬さんにお願いしているので、使い始めの注意点のお話をします。

なんといっても薪ストーブは、薪の確保が大切です

薪ストーブなだけに、薪の確保がとても重要です。春くらいから冬に向けて薪を準備しておきます。自然放置してしっかり乾燥させましょう。8か月くらいほしいところですが、最低でも半年くらいは乾燥させておきましょう。

薪は主に、広葉樹を用います。広葉樹とはナラ、ブナ、クヌギ、などです。皆さんなじみの木材と言えば、杉やヒノキや松などですが、こういった樹木は、針葉樹といい、一般的な薪ストーブには適しておりません。針葉樹は、ヤニの影響で黒い煙が出やすく、また、火持ちも良くないのです。
一番わかりやすいのが、広葉樹と針葉樹を持ち比べてみると、広葉樹は重いです
重量があるという事は、木材の繊維が詰まっているので、火持ちが良いという事になりますね。

(杉やヒノキは、比較的まっすぐ上に伸びて成長し、建築材料として使いやすいので、戦後に植樹された樹木は50年以上経ち豊富にあるというわけで、私達も良く見る木材です)

薪ストーブは、薪の確保が重要、しっかり乾燥しましょう

こんな感じで、実際は薪の準備が大変で、皆さん薪ストーブを嫌煙しがちなのですが、薪の準備を楽しめるなら、家族で薪割をするのも楽しいものです。たぶんこういう労力を楽しむことが生活を楽しむという事につながると思います。

 

薪ストーブに火を入れます

薪ストーブの着火

薪ストーブに火を入れます。

まずは、火のつきやすい、小枝など小さな木材から薪ストーブの中に入れます。空気口も全開にしておきます。

 

薪ストーブに着火剤の投入

次に着火剤に火をつけ、小枝に火をつけると徐々に大きな炎になってゆきます。

薪ストーブ小枝に火が移る
薪ストーブ徐々に燃えてきます
薪ストーブ ここまでくれば、大きな薪を入れましょう

この位火が付けばあとは、大きな薪を入れて、適度に空気口を閉めながら、火力を調整して、暖房の強さを適度にします。

ここで、薪がしっかり乾いていないと、煙が出たり、燃焼不良で、薪ストーブの劣化にもつながるので、出来る限り乾いた薪を使いましょう。

お湯も沸かせる、薪ストーブ

この機種は、上部が高温になる為、お湯を沸かすことが出来ます。ポットを置いておけば、アツアツのコーヒーを、ハンギングチェアーで飲むなんて優雅な生活もぴったり。

少し見難いかもしれませんが、黒い丸いものが温度計。この薪ストーブの温度がわかります。

 

お湯を沸かす、薪ストーブと温度計

ただ、大人はわかりますが、子供は、薪ストーブの近くはやけどしてしまうので、柵を設けた方が良いでしょう。

でも昔の人々は、このような危険は日常的に沢山あったわけで、子供たち自身でやけどをしないように、危機管理をしていたわけで、今の世の中なんでもかんでも危険を排除する事は、人々の危機管理意識を無くしてしまうんだなぁとつくづく思います。

ただ何かあっては遅いので、上手に安全策を考えておきたいと思います。

新品の薪ストーブは3回まで匂いがします。

多くの薪ストーブは、塗装をしている為、使いはじめは注意が必要です。

新品の薪ストーブに火を入れると、何かの匂いがします。しかも、隙間から白い煙が出たりもしますが、これは、塗料の表面が解けた匂いで、3回ほど使うと匂いがしなくなります。

決して不良品ではないので、焦らないでくださいね。

薪ストーブは、なんと煙突が高いのです

薪ストーブは、どこでも売っているわけではないですし、一体いくらくらい金額がするかも良くわかりにくい商品です。

薪ストーブで重要なのが煙突です。もちろん本体も様々なデザインがあるし、クッキングが出来るもののあるので目が行きがちですが、煙突は、とても大切な要素です。

そもそも煙突がある理由は。。

何で煙突があるか、なんて当たり前のことを聞きますが、まず一つ目が、

①薪の燃えた煙を屋外に出す事

薪の燃えた、煙が家のなかに充満しないように適切に外に出す為。

②薪を効率よく燃やす為

煙が外部に行くという事は、新しいフレッシュな空気を薪ストーブの中に入れる事が出来ます。そうする事で、酸素が供給され、燃焼効率を上げる事が出来ます。

この二点をしっかり行うためにドラフト現象をしっかり起させる必要があるのです。

このドラフトとは、上昇気流により空気の循環を促すことなので、よりよくドラフトを発生させる条件が3つあります。

①薪ストーブ内と外部の温度差を付ける

これは、温度差があるほど、気流が生まれるという事です

②煙突をまっすぐ伸ばす

煙突の煙が、障害物なく上部に排出された方がドラフトは発生しやすくなります

③十分な高さの煙突の長さを設ける

煙突の長さが十分でないと、上昇気流は発生せず薪ストーブ内で対流してしまいます。ここは製品の規定通りに煙突の長さを設けましょう。

 

つまり、薪ストーブを効率的に使うためには、煙突の設計がとても重要で、煙突が外気温の影響を受けにくい事がより効率的なドラフトを発生させてくれるのです。

煙突の種類はシングル煙突と2重煙突

煙突は、とにかく外気温の影響を受けないようにします。

シングル煙突は、とても安価ですが、とにかく外気温の影響を受けやすい。

その為、私達は、断熱二重煙突をお勧めしています。温暖な地域では中空二重煙突も選択肢にあると思いますが、近年の状況を鑑みると、断熱二重煙突で間違いないでしょう。

薪ストーブより、煙突の方が高くなってしまう事もあります。

煙突は、家の大きさや設置位置によって異なります。特に断熱二重煙突の場合、シングル煙突の倍くらいの金額になるので、長さの影響を受けます。

まず目安では、薪ストーブ本体と同じくらいの価格が掛かると考えておいた方が良いでしょう。

もちろん機種に寄りますが、100万円位が相場になるでしょう。もちろん機種によってはもっと安くなるのもありますし、高くなるのもあります。

ホームセンターで売っている物はもっと安いかもしれませんが、多くの不具合を聞きます。

エアコンなどの交換が容易な物であれば良いかもしれませんが、薪ストーブは設置も大変コストが掛かるので、初めからしっかりしたものをお勧めいたします。

追伸

薪ストーブを見ていると、その場所から離れられなくなります。暖かいので転寝してしまいます。

火のゆっくりした揺らめきは1/fゆらぎとも言われてリラックスの効果もあります。これは実際体験すると良くわかります。火が本当に好きな人は好きなんですね。

千葉は温暖ではありますが、別荘や山の中の家ではマッチするので、よろしければご相談ください。