こんにちは房総イズムです。少し前にお問い合わせ頂いた、小屋についてのお話し。
私たちはドレスロッジという小屋のシリーズを展開しています。小屋がスタートしたのは、sumikaさん主催の小屋フェスの頃からになるので早5年くらいになります。得意のファサードラタンを用いた小屋ですが、お問い合わせの数に比べてなかなか建つことが少ないのは、立地的な問題やコスト的な問題が大きいかもしれません。今日はそのようなお話です。
もくじ
まずは、小屋とは
タイニーハウスとも言って、小さな建物の事を言います。小屋の中にどんな機能を入れ込むかによっても広さやコストは異なってきますが、住まいの全部の機能を入れるのではなく、目的を達成するだけの広さにすることが小屋の本質だと思います。
その為、好きなものに囲まれて至福を感じる小屋や、勉強をするための小屋、趣味を集中して行うための小屋、このようなイメージで小屋の用途を見つけ出せればOkです。なるべく厳選することがポイントです。
次にコスト、やはり水回りを持ち込むとコストが高くなります。上下水の接続は場所によってはできないことも多くあります。コストダウンを目指すなら、シンプルな小屋にするのがベストでしょう。
また小屋であれば、約10㎡以下で作ると、比較的自由に作ることが可能です。
小さな家と小屋の違いとは
房総イズム的に定義している小さな家と小屋の違いは
①住まいの3点セット(キッチン、トイレ、浴室)があれば、小さな家
②おおむね10㎡を超えれば、小さな家
③常時そこに住むことが可能ならば、小さな家
④用途が単一で明確なら、小屋
このような分け方をしているので、意外と小屋でOkということは少ないですね
小屋でテレワークのニーズが増えてる
どうしても今年は、家で仕事を行うテレワークの問い合わせが多くあります。注文住宅の設計をしていても、以前はスタディーコーナーのニーズは多かったのですが、今は書斎やそれに伴った仕事室のニーズが多くなっている感じがしています。
テレワークで音の問題
家で仕事をする上で、気を付けたいことが、音の問題。自宅での仕事は、主にPCでの作業が多かったと思いますが、今はPCを用いたweb会議が多くなっています。
web会議だと、どうしても音の問題が出てきます。家でしっかりとした書斎があれば、良いのかもしれませんが、家族の声や、子供が急に入ってきたりと家ならではの心配事も多くなります
小屋でテレワークをするという選択肢
小屋であれば母屋から離れているのでテレワークには持って来いの環境が作れます。そこは決して広くする必要はないでしょう。むしろネット環境が必須です
小屋の参考事例
市原の小屋でテレワーク
今回の小屋は、市原でテレワーク用の事務所を、庭の片隅で計画。
房総イズムのドレスロッジシリーズは、基本的にバラックな小屋ではなく、スペックとデザインを重視しています。ベースのデザインはファサードラタンなのですが、内部はセミオーダーの商品になるので、基本的にヒアリングを行います。
片流れの、シンプルな形状の小屋ですが、ファサードラタンを用いて、個性的な外観にしています。内部は、梁を見せる意匠にして空間の広がりを演出しています。
壁紙は基本的にクロス仕上げですが、黒と白のコントラストのモダンさと、木色が優しい印象を醸し出しています。
テレワークも可能な設備も入れる予定です。ホワイトボードもビジネスの効率を上げてくれるアイテムの一つです。
あとがき
以前よりも、家にいる時間の増えた方が多いと思います。母屋と区画された小屋は何かと便利な空間になるのではないかと思います。
ドレスロッジが生まれた発想も、家族の中にあるほど良い距離感というコンセプトから小屋が生まれました。
従来農村地域では、住まいと仕事場が同じ場所にあったと思います。それがサラリーマン生活により仕事場と住まいが分離されてしまったのが現代。良いか悪いかはわかりませんが、住と職の融合は、ある意味原点回帰なのかもしれないと感じています