こんにちは、房総イズムです。
キッチンは料理好きな人にとっては「絶対にこだわりたい」場所の一つ。機能性はもちろんですが、できればスタイリッシュでおしゃれな空間にできたらいいですよね?
そんなこだわりに応えられる素材があります!それが「モールテックス」。
「モールテックス」とは、さまざまな施工ができるモルタルのような左官塗材で、通常の分譲住宅ではなかなかお目にかかることがないものですが、これを使うことで「まるで外国?」と錯覚するようなおしゃれなキッチンが仕上がります。
そこで今回は「モールテックス」を使って施工した君津市の注文住宅のキッチンカウンターをご紹介します。どのような色と特徴がある材料なのかも、これから詳しくご紹介します。
もくじ
モールテックスとは?
モールテックスとはベルギーのBEAL社が開発した左官塗材です。

色合いは独特で、カッコいい雰囲気や素材感が好きな方におすすめの材料です。
質もとても優れていて、非常に薄い塗膜で強靭な強さを持ち、水を通しません。そのため、水回りでも使用可能な材料です
モールテックスはキッチンカウンターにも最適
モールテックスは水を通さないため、キッチンカウンターを施工する際にも最適な材料です。今回、君津市の注文住宅にてキッチンのバックカウンターにも、モールテックスを使用しました。
モールテックスは普通の左官と手順が異なります。
まず下地のカウンターをラワンランバーで制作します。モールテックスは薄塗りなので、このカウンターの精度は仕上がりに大きく影響します。丁寧に行うことが成功のカギなのです。
それでは、モールテックスの施工手順を詳しくご紹介します。
モールテックス施工の手順
①シーラーの塗布
専用のシーラーを塗布します。シーラーを塗布した後は24時間放置するため、工程は余裕を持ちます。

②一層目のモールテックス塗り
顔料と骨材などを混ぜて表面に塗っていきます。今回は明るいグレーの顔料を用いて作りました。

③二層目モールテックス塗り

塗り終わると、このようになります。滑らかな感じが分かりますでしょうか?

まだこの段階ではフレスコのような感じは出ていませんが、乾くとその片鱗が見えてきます。
④乾燥・研磨・保護塗料塗布・ワックス塗り
乾いてだんだんカッコ良さが出てきました!ここから表面を研磨すると、さらにフレスコの感じが出てきます。表面を適度に研磨した後、二液式の保護材を塗布し、ワックスを塗ります。用途に応じて表面の保護材は変わるので、その都度最適なものを選びます。

⑤再度乾燥


スタイリッシュで唯一のキッチンカウンターの完成です!今回もお施主様には大変喜んでいただけたので光栄です。
今回は、キッチンカウンターとして耐久性・素材感・デザイン・色などをトータルで考慮した結果、モールテックスという材料を選択しました。
モールテックスは高価なものではありますが、スタイリッシュでカッコいい空間を作り上げてくれる頼もしい材料です。房総の住宅ではあまり使われていない材料なので、他の家と差別化したい方にもおすすめです!
素敵で大きなワークトップのスペースは、房総での生活をより楽しいものにしてくれるでしょう。
多分房総の方ではあまり使われていないと思います。。
追伸
モールテックスは、キッチン以外にもお風呂や洗面台、フロアなどさまざまな箇所に使用できます。コンクリートのようなカッコいい色合いがお好きな方は、ぜひ参考にしてください。