こんにちは、房総イズムです。今回は、夏より進行していた、コンテナハウスのご紹介です。まぁとにかく頑丈です。設計事務所なので、構造からすべて計画しました。
もくじ
海上を渡ってくるコンテナは、強い!!
大海原を、何段にも積まれて、そして荒波にもまれて、貨物を運ぶコンテナ。ハードな条件もクリアする丈夫さがあるのがコンテナ。私達は、コンテナハウスもやっています。
今回は、那須の貸別荘の計画。いつも仕事を一緒にしているテーディーシーさんと共同でやっています。
コンテナだけど、ISO(海上用)のコンテナではなく重量鉄骨構造
コンテナは大変堅固な構造をしていますが、そもそも、荷物を運ぶ用途の為、海上用コンテナを家にする事は私達は行っておりません。実際、住めるかというと住めると思いますが、建築基準法には合致しないので、撤去命令が出る可能性もあります。
コンテナのメインの大きさは、40ftと20ft。今回は20ftを6台用いて、構造計算を行い、建築用のコンテナを作りました。
コンテナの良さは、変わらないデザイン、機能美だから災害に強い
コンテナは、鋼板を用いて作ります。世界共通のサイズなので、ほとんど変わらないデザインなのですが、ここに魅力があります。荷物をしっかりと運ぶように、頑丈に出来ています。この頑丈さが機能美なのだと思います。だからこそ、災害に強いのです。海上では、大波に揺られ、6段も重ねられ、輸送されるため、シンプルで効率の良い箱になっているのです。
構造計算を行った、コンテナは、重量鉄骨造の部類に入る構造体になります。用いられている材料自体の強度も非常に強く、 一般的に大型建築にも用いられる工法です。良く街中の住宅(プレハブ)で見る、鉄骨構造の多くは、軽量鉄骨構造と言うもので6㎜未満の厚みの鋼材を用いる工法なので、材料が異なります。 また、コンテナと言う形状からしても、複雑な形状をしていなく、構造的にも無理のない形がその強さを担保しているともいえます。
鉄骨と言っても一括りにはできません。つまり、設計したコンテナハウスは頑丈とうわけです。
コンテナハウスの価格は??
コンテナハウスは、正直安くはありません。巷で出ている安価なコンテナハウスは、ISOの海上用コンテナの可能性が高く、問題が出てくる可能性があります。
コンテナハウスは、重量鉄骨構造の建築物と見ると、リーズナブルな部類に入ってきます。
また、コンテナハウスは、いろいろなバリエーションが出来、面白さを演出してくれます
コンテナを並べて中庭を作ったり、フレームを用いてハンモックを付けたりいろいろ可能です
3月に完成予定です。出来たら宿泊施設として泊まることも可能なので、是非行ってみてください
追伸
今年の千葉は災害が多く、本当に家の丈夫さは、大切だと身に染みました。房総イズムの手がけた物件は、被害が少なく良かったですが、築30年以上の瓦のお住まいは大変な事になっている家が多いと思います。何を隠そう自分の家も瓦、ベランダが飛びました。
木造も鉄骨もRCも、同じように頑丈である事を更に意識したいと思います。