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中庭は、間取りでメリット・デメリットが異なるから知っておきたい

 

家の間取りを考える時に読んでほしい文章です

中庭のある家はマジシャンの様に、様々な感動をあなたに与えてくれます。BY房総イズム

特別な間取りだからこそ、メリット・デメリットもあります。いろいろ紐解きながら楽しんでみましょう。

そもそも「間取り」とは

まずは言葉から確認しましょう。

間取り」とはよくチラシなどに載っている、部屋を上から見たような配置のことです

おおよその部屋の配置や、広さ、窓の位置やベランダの有無などを把握することができます。

平面図とは多少意味合いが異なってきます。

平面図は縮尺もきちんと厳密にとっていますが、一般的な間取りの書かれたチラシは視覚的に部屋の状況を確認するためのものですので、わかりやすさ重視です。

間取りの見方と注意点

さて、今回は中庭のある家の間取りの見方をご紹介しましょう。

中庭とは建築物などで囲まれた屋根のない庭のことです。

間取りの書かれた図面の問題点

間取りだけでは周辺状況がわからない!!

間取りの図面は、どうしても2次元で確認します。その為日射がどう差し込むか、日陰はどうできるのかなどがわかりにくいことです。確かに方位は書いてありますが、建物に囲まれているかどうか?周りの建物の高さはどうか?それがわからなければ、正確にどのように日射が差し、影ができるかなどは把握する事は出来ません。

中庭の間取りの問題点

中庭なのにのぞかれる心配がある
一般的には中庭にも陽が差して、影があまりできないほうがいいですよね。中庭は囲まれているためプライベート空間だと思われがちですが、周りの建物が高ければ上からのぞかれてしまう可能性もあるので間取りの書かれた図面と照らし合わせて周辺環境もチェックする必要があります。

特に中庭のある家は、皆さん大きな期待を持っているから、覗かれてしまうような配置は避けたいものです。

中庭の用途を考えておこう

見る中庭?騒ぐ中庭?くつろぐ中庭??

見る中庭:基本的に外に出ない、四季を感じながら見る為の中庭です。坪庭に近いイメージです。

騒ぐ中庭:子供やパーティーを開いてアクティブに楽しむ中庭です。都心だとうるさいと言われそうですね。

くつろぐ中庭:ベンチを置いたりハンモックを置いたりして読書をしたり一人ビールを楽しむ中庭です。

注文住宅をお考えならば、その点を強調して設計者に伝えましょう。

中庭のある家の間取りはロの字型とコの字型、どっちを選ぶ?

中庭間取り ロの字 コの字

中庭間取り ロの字 コの字

中庭のある家のは大好きです。そして私達も良く使うデザイン手法です。

中庭には、ある意味占有権をあなた達に与えてくれます。私達の庭、私達の空、私達の空間

30坪の家を35坪にする設計事例。秘密は中庭のある家_木更津

 

※このプランは、変形系の中庭です。Lの字型の中庭に、塀を設け、空間を広く見せるテクニックを使いました

大好きな中庭の住まいだからこそ、デメリットを声高にお話しさせて頂きます。

デメリット、中庭のある家は、『家が大きくなってしまう』

ロの字型と言うのは、建物で4面囲まれている形態の中庭で、一番閉鎖性の高い中庭になります。この中庭のデメリットは、かなり上手く平面計画ができないと、廊下率が高くなってしまい、坪数がどんどん増えてしまいます

その為、平面計画の段階で、トイレはこっちが良いとか、お風呂はこっちがいいとか、細かいクライアントの要望は反映されにくくなります。すべてを網羅したプランにすると、時には3坪も4坪も大きくなってしまう事もあります。

中庭は、外部にあるので、床面積に加算されません。しかしながら、外壁内壁の面積は増えているので、同じ坪数の建物でも割高になってしまいます。やはり、コスト増というのは中庭タイプのデメリットの筆頭格になるでしょう。

階数も、中庭型の間取りに影響を及ぼします。たとえば、開放的な中庭にしたければ、やはり一階建ての中庭にするべきでしょう。

二階建て、三階建てに囲まれた中庭は、圧迫感を感じる人もいるかもしれません。

設置の仕方によってはジメジメした雰囲気を醸し出すこともあるでしょう。なんでもかんでも、プライバシーを考えて中庭設置と言うのはよろしくありません。

通気や換気もしっかり考慮して計画することをお勧めいたします。

ロの字型間取りの中庭だから起きる問題

次に、マニアックなデメリットです。ロの字型で囲まれた中庭には出られないものがあります。なんでしょうか?答えは排水です。囲まれた中庭は、基礎にも囲まれています。

その為、計画段階で排水経路を手配しておかないと、粘土質の敷地などでは、地面に雨水が浸透されにくいのであっと言う間に、中庭がプール状態になってしまいます。しっかり浸透させるのか、排水経路を検討して配置するのか、どちらかの選択をお勧めします。特に近年のゲリラ豪雨は、こういった問題が浮き彫りになってくるでしょう。

追記:中庭が起こす水漏れ

もう一つ水系では、中庭に最近はウッドデッキを敷くことが流行っています。室内と同レベルで続くウッドデッキは、まるで室内空間が広がったような感覚を覚えさせてくれます。このウッドデッキもデメリットがありまして、それは雪です

ゲリラ豪雨と同じで、関東地域でも、積雪量が増えているように感じられます。ウッドデッキと室内空間を同レベル、つまりフラットにした場合、もし雪が積もったらどうなるでしょう。

庇があれば良いのですが、もしなかった場合、ウッドデッキにたまった雪はサッシよりも高い位置に積もります

そして室内の気温の高さで雪は解けます。その溶けた水は、毛細現状で、サッシから室内、もしくは壁内に入ってしまいます。

ウッドデッキがある事で、雨漏りが発生してしまうのです。できれば、少しでもサッシから離してウッドデッキを設置したいものです。

デメリット、中庭のある家は、『お隣の視線』

ロの字型に中庭を作る方法と、もう一つコの字型に中庭を作る方法があります。コの字型の中庭の方が、良く目にする事があるでしょう。

ロの字型の中庭に比べコストが安く、プランが作りやすいのが特徴です。

主に長方形の土地で計画することが多いでしょう。

コの字の場合、3方を個室にして、中庭を共有するか、廊下スペースにして中庭を見ながら回遊できるようにする間取りかの2通りがセオリーです。

コの字型の場合、1方に壁がありませんので、外構でウッドフェンスを作ることが多いでしょう。

しかしながら部屋を配置するわけではないので、隣地境界まで距離は近くなってしまいます。こういった場合間取り図だけでは判断できないのが、お隣の家からの視線です。

お隣の二階建ての部屋から中庭が丸見えなんてことも良くある話です。

外構の中でも、特に中庭はプライバシーの高い庭であることが多いのです。そこに住んでいる方も、プライベートに楽しむ庭として認識しているでしょう。隣地の目線は気をつけましょう。

まとめ①  中庭のある家はコスト増 だけど・・あきらめない

中庭が魅力的な事は、誰でも知っています。でも文字のとおり中に庭を作る。

つまり、建築的には普通でないという事は、それなりの配慮も必要。

ロの字型もコの字型も、やはり、コストは一番の問題になります

全体予算のメリハリは十分に必要なので、

中庭を作るのなら=廊下を無くしてオープンな間取りを許容する

 

この位の覚悟があっても、おつりが来るくらい感動は呼び込めます。

まとめ②  窓のカーテンが無くすことができる唯一の間取りは、中庭

1階リビングの多くの住宅は、まず窓のレースのカーテンを開ける事はできません。皆さんも街中を歩いてみて、レースのカーテンを開けている住まいは少ないと思います。

どうしても住まいの設計において、南側にリビングの大きな掃き出しの開口を設ける事が一般的になります。しかしながら間取り図では大きな庭に面していると思っても、実際住んでみると周りの目線が気になり、レースのカーテンを閉めっぱなしと言うことは少なくありません。

一方、中庭のある家は、庭が完全プライベートゾーンになるので、窓を開けっ放しにする事が出来ます。とても当たり前のように思えますが、住んでみると開けられる窓と言うのはとても気持ちの良いものですので、中庭はお勧めいたします。