こんにちは、房総イズムです。今回は、レジンテーブルを入れたので紹介します。なかなか、なじみのないレジンテーブルと言う無垢板の加工テーブルですが、面白いテーブルですのでご覧ください。

レジンテーブルとは

レジンテーブルとは、主に無垢板を並べその間にエポキシ樹脂を流し込み、研磨したテーブルの事を言います。

Resin=樹脂 table=机という意味ですね。

間に入れるエポキシ樹脂の色によっても風合いが異なるし、使用する無垢板によっても様々なデザインが可能です

レジンテーブル クリア
レジンテーブル クリア

また、上記の写真の様に、エポキシ樹脂の内部に無垢板を入れ込むパターンや、無垢板の間に流し込むパターンなど様々あります。

レジンテーブルのメリットは、無垢の板つなぎ合わせる事。

海外で流行っている、レジンテーブルですが、このテーブルの一番のメリットは、大断面の木材を用いなくても大きな無垢板のテーブルが制作可能であるという事です。またテーブルにあまり向かない柔らかい針葉樹も、積極的にテーブルとして利用が可能な事です。

現在、環境問題や、木材の需要が高まっている影響で、大断面の木材は高騰し、また供給量も減っています。特にテーブルに向いている広葉樹、南洋材など東南アジアやアフリカ、ブラジルなど熱帯雨林の木材は、需要と供給のバランスが合わなくなっていることも事実です。

特にテーブルなどに用いられる木材は、基本的に大断面の無垢材を使うので、今では大変高価な物になっています。

一方レジンテーブルは、エポキシ樹脂によって木材を一体化したデザインで無垢のテーブルを楽しめるので、わざわざ大断面の一枚物無垢板を使う必要が無く、リーズナブルに作る事も出来ます。

レジンテーブルは、現代の千切り(ちぎり)とも言える

日本の木材を繋ぐ技術の中にも、千切り(ちぎり)と言うものがあります。

蝶々の形をした堅木を、木材と木材の接合部の補強として埋木するもので、栗や花梨、ウォルナットなど硬い木材を用います。

これも、木材と木材を繋ぎ合わせる技術の一つですが、レジンテーブルも、樹脂を用いた、新しい技術と言えるのではないでしょうか。

印象的な無垢板もレジンテーブルなら使える!

無垢板のテーブルの場合、状態の良いものを用いる事が前提ですが、レジンテーブルの場合、節抜けしていたり、虫食いがあってもそれをデザインとして利用する事も出来ます。これも樹脂を用いる事で可能になる、無駄を生かす技術の一つでしょう。

レジンテーブル
レジンテーブル 節抜けも使える 黒いエポキシ樹脂

レジンテーブルはどこで手に入る

レジンテーブルは、房総イズムの場合、中国の広州の工場の王(ワン)さんに製造を依頼しています。まず、やはりコストの問題が大きいです。無垢の天板は少なくなって大変高価になっていると言っても、やはりまだまだ、中国の無垢の材料は安価です。日本に流通している物も意外と中国経由が多く、また中国では世界にレジンテーブルを輸出しているのその点でも生産に慣れています。

また、どうしても一品ものなので、現物を見ながら購入する事は今のところ難しく、木材を指定して生産を依頼する形になります

レジンテーブルの様々な種類

納期は?

納期は、船便で入ってくるため、生産期間も含め2~3か月考えておきましょう。

レジンテーブルの価格は。

レジンテーブルの価格は、実にさまざま。と言うのも、ほとんどがどういった無垢板を用いるかで、価格の差が出てしまいます。

ウォルナットを用いた場合などは、60万~ほどするでしょう。特にサイズが大きければ一枚物の無垢板よりも価格メリットが出てくると思います。

リビングテーブルなどでも20万円程するので決して安くはありませんね。ただ一枚物にはないデザイン性を得られることが海外で人気の理由です。

今回、制作したのは、ウォルナットを用いた2400㎜の大きなレジンテーブルです。節や、赤身、白太の部分を使い木材本来の形状を作り込みました。

このサイズの一枚物のウォルナットの無垢板テーブルを作ろうと思うと大変高価な物になるので、意匠性も含め良くできていると思っています。

ウォルナットのレジンテーブル

追伸

なかなか見ないテーブルだと思いますが、ある意味環境に配慮した回答の一つだと思います。

高価ではありますが、魅力的なテーブルですので、ご参考にどうぞ!!