こんにちは、房総イズムです。木更津で作った中庭のある家の屋根材のお話し。ここ近年、地震対策で、金属屋根が使われていることが増えています。特に有名なのがガルバニウム鋼板、色も多様でデザイン性も優れています。その中でも縦ハゼ葺きは、緩い勾配にも対応できて、モダンな建築物にも採用されています。このガルバについてお話ししましょう。

縦ハゼ葺きと何がいい?メリットは?デメリットは?

縦ハゼ葺きという言葉は、みなさんにとってあまりなじみのない言葉なのではないでしょうか。
まずは縦ハゼ葺きについてご紹介しましょう。
ハゼというのは、板金で金属板をつなぐときの継ぎ目のことです。
その継ぎ目から、雨などの水が入らないよう、そのハゼを立てていることから縦ハゼといいます。ハゼの中に留めるための金物を入れて一緒に折り曲げることで漏水を防ぎます。板金を使った葺き方で、現在では最も流通しているガルバニウム鋼板を使うことが一般的になっております。

ガルバニウム鋼板縦ハゼ葺きメリット・デメリット

先ほど話したように、縦ハゼ葺きに関しては、ガルバリウムという素材を使ったものがメジャーであります。
ガルバリウムとはアルミと亜鉛で鉄を守るようにして作られた素材のことです。
耐久性に優れていることがこの素材の大きなメリットです。
一昔前にはカラー鋼板(亜鉛めっき鋼板にカラー塗装したもの)が多く、価格は安価ですが、錆がつきやすいのが難点。
一方ガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺きを使うメリットとしてよくあげられるのが、

①軽い、耐久性が高い、
②緩勾配にも対応できる、
③デザイン性、

といったところでしょう。逆にデメリットとしては、音が気になることがある、コスト的にカラー鋼板よりも高くなる場合がある、
地域・条件によって(特に塩害地域)では、さびが発生するのが早くなる、ということなどがあげられます。

また、鉄板であるがゆえに、大雨時の雨音がうるさく感じられることがあります。音が気になる場合はしっかり下地で音の処理をしてあげる必要があります。

さびが発生するのが早くなるというのは沿岸地域に住む場合や、もらい錆(濡れた金属をある素材の上に置いておくと上の金属の錆が下の素材に広がっている、ということがあります)など特に注意が必要です。

ガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺きの強み

安価な割に性能が高く、意匠性もよいということから、デメリットをあらゆる工夫で克服できるということも、ガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺きの大きな強みなのではないでしょうか。

縦ハゼ葺きならではの、緩勾配

なんといっても、緩勾配の0.5寸~施工ができる屋根材

緩勾配の屋根材といえば、アスファルト防水、シート防水、FRP防水などがありますが、これらは、パラペットを立ち上げるのが一般的です。普通に木造の屋根材として緩勾配の屋根材を選定するなら、コストや性能からもガルバニウム鋼板の縦ハゼ葺きが最も良いでしょう。

パラペットを立ち上げることは、バルコニーなどの人の点検できる場合に良いですが、点検できない場合などには、パラペットは立ち上げないほうが良いと思います。

今、流行の四角いデザインの外観に合わせやすい屋根材になります。

縦ハゼ葺きガルバニウム

縦ハゼ葺きガルバニウム

ガルバニウムだから多彩な色の選定が可能

ガルバニウム鋼板は多彩な色の選定が可能になります。ただ、一般的に暗めの色の種類が豊富になっています。

日鉄鋼板株式会社のニクスカラーより

ニクスカラー

ニクスカラー

色選びに関しては、反射率の高い、銀色や白色を使うと、場所によっては、反射光が隣家に差込、まぶしい!!!と感じることもあるのでこちらも気を使う必要がありそうです。

そのかわり、反射率の高いものは、ガルバニウム鋼板の裏側は熱が上がりにくいので、室内環境にはメリットがありということになります。ダークな色を選定されるときには、躯体内に通気層を確保してこもり熱を取り除く配慮も欲しいところです。

写真を見ていただいてもわかるように、ダークな色彩が多くラインナップされているのは汚れに対して目立ちにくいからと言うことも言われております。

明るい色も、暗い色もメリットデメリットがあるので、しっかり選定しましょう。

とはいっても、ガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺きの外壁の家はデザインとしてとてもスタイリッシュに見えるし、周りから見ても目を引きます。設計者と相談のうえ、デメリットを克服できるならぜひ使ってください。

ガルバリウム鋼板の注意点

下地のない箇所での、騒音
塩害地域のもらいさび
シルバー色などの光害問題
鋼板が故の、温熱問題

事例、木更津で建てた、中庭のある家の屋根材

屋根は縦ハゼ葺き、壁はガルバニウム鋼板の横葺きです。

中庭のある家_木更津は、30坪の家を35坪に感じさせる設計事例。

追伸

ガルバニウム鋼板を壁に使う事もあります。金属と木材は意外とデザイン的相性が良いのも特徴です。房総イズムでは、こんなモダンな住まいの設計もしています。もちろんデザインだけではなく、広さの演出もしているので是非上記の事例集も見てくださいね。