こんにちは、房総イズムです。君津のフルオーダー住宅の泉の家、フローリング工事です。無垢の材は、均一ではないので、大工さんのちょっとした配慮が必要です。そんなお話です

フルオーダー住宅だからこそ無垢のフローリングは、選別!

無垢のフローリングは、とても風合いがあって良いのですが、商品は均一ではありません。自然物だから当たり前と言えば当たり前。すべて良い所を選んだ商品もありますが大変高価。たとえば、柱で、4面とも無節をそろえようとすれば、大変高価なものになります。いくらフルオーダー住宅と言っても無限大にコストを掛けられるわけではありません。たとえば、見える部分の1面無節で有れば、まだ揃えやすい。

だから、フルオーダー住宅で、無垢材を使う時は、実際に材木屋に行って選ぶか、ある程度ムラがあっても味としてとらえられるかは、無垢材を使うときのポイントになります。

フルオーダー住宅で使える無垢のフローリングの種類は?

フルオーダー住宅では、基本的になんでも使えます。ただ、コストメリットがある材料。無い材料があるのも事実。そもそも、自然物の無垢のフローリングの価格は何で決まっているか。それは、希少価値と流通量です。

10年前は、大量に流通していた木材も今はほとんどないので価格が高いといったことは良くある話。品質が良いかどうかと言うより、そういった生産側の原理で決まっていることが多いのです。

今のトレンドの無垢フローリングは荒々しく、表情が豊かな物


無垢のフローリングは
、木の種類によっても表情は異なります。白太のあるもの、赤身のあるもの、木目が荒々しいもの、木目の美しいもの、住まいのテイストに合わせて選定する事が大切です。

私達がフルオーダー住宅で選定するポイントは、LDKは少し高価なもの、二階の個室は、価格的にリーズナブルなものを選定します。

まず、価格的にリーズナブルな無垢のフローリングは、広葉樹系で90㎜幅でフローリングジョイントでつながっているユニタイプ

①オークと言われる楢系のフローリング
②チェリーと言われる桜系のフローリング
③アッシュと言われるタモ系のフローリング
④アカシアなど

このあたりは、硬くて、今のトレンドでもあります。いろいろなフルオーダー住宅の載っている雑誌にも良く使われていますね。

柔らかいフローリングで良ければ、パインもあります。

高価なものは、チーク、ウォルナットなど、他にもさまざまありますが、先ほどお話ししたように、南洋材は、流通量によっても価格が変わり、世界的なニーズによっても異なってくるので、都度調べる必要があります。更に伐採制限もあるので、フローリングの種類によっては無い材料も出てきています。

国内で生産されている、松、ナラ、タモ、ブナなどは、比較的安定していますので、チェックしたいところです。和モダンや和風のフルオーダーの住宅にはマッチしています。

フルオーダー住宅ならでは、君津の大工さんが、梱包を空けて選定する

今回のヒッコリーは、アッシュ材よりも目が大味なので、優しい雰囲気を作り出してくれます。大工さんは、とりあえず梱包を空けて、フローリングの具合を確認します。黒い目の部分はアテが多いフローリングとそうでないフローリングを選別します。今回は、かなりアテが多く梱包されていたので、それは省くことにしました。その為もう一ケース余分に頼んでおいたものは使ってしまいました。

これは使わなかったヒッコリーのフローリング。製材前の虫食いのあともありました。少し手間は掛かりますが、こういった選定が、最終的な出来栄えになります。

追伸

こういったお仕事は、大工さんの気質次第。フルオーダー住宅では、お客様も、想いがあるので、こういう点にも配慮できる大工さんは重宝します。ただ若い方は減っているように思います。残念ですね。