どうも房総イズムです。
皆さん新築の家を建てようと思ったとき、どのくらいの広さにすれば良いかわかりますか?こういった事は個人差もあるので良くわかりにくい。過去のデータを基に、みなさんが新築の一軒家はどのくらいの延床面積にしているか確認してみましょう。

新築の一軒家、延床面積の平均

続き、更に深堀してみます。

これも結果から先に、

A,この約20年で、なんと20㎡(6坪=約12畳)も小さくなっています。

今回の資料は新築の床面積のデータになります。
前回は、

「住宅・土地統計調査」(総務省)「住宅・土地統計調査」(5年ごと)は、我が国の住宅とそこに居住する世帯の居住状況、世帯の保有する土地等の実態を把握し、その現状と推移を明らかにする調査です。

のデータを元にしたので既存住宅も含め、地域など出ていましたが、今回は国交省の新築のデータで考察します。

新築の家は小さくなっている

データを見る限り20年で20㎡も小さくなっています。これは、かなり12畳にもなるし、一部屋分以上小さくなっています。都市部で120㎡というと大きな家の部類に入るかもしれませんが、地方では少し手狭と思うかもしれません。それでも、一部屋分家が小さく新築されていることは、大きな傾向の一つだと思います。

その理由は・・

その理由①若い世代の収入の減の割に不動産の値段はあまり変化ない為、ミニ開発が多い。

その理由②ライフスタイルの多様化と、そもそも家にいる時間が少なくなっている。共働きも多くなっている現代では、みんなでテレビを見る事も少なくなりLDKは小さくなっている。

その理由③家電の豊富さ。家電が便利になりコンパクトになっるためスペースが小さくてもすむようになっている。たとえば、二層式が一層式洗濯機になってさらに、乾燥機も一体型になっての様に・・

その理由④家の機能が町にあふれている。冠婚葬祭は、専門のホールで。コインランドリー。コンビニ。家の中にあまり機能がいらなくなっている。

その理由⑤子供が減っている

このような理由から家にあまり依存しなくなっているように思われます。

一方、我々のように設計をやっていると、お客さんのニーズは多様化しているように感じます。

つまり、大きさによるステレオタイプの住まいは今後あまり必要とされないのかもしれないです。そういった住まいは、中古住宅として盛りだくさん今後溢れて出てくるでしょう。

普通の家は、中古を買って綺麗にしましょう!なければ建てましょう。こんな感じですかね。
 

参考文献

年度総平均持家貸家給与住宅分譲住宅
平成992.3139.252.072.892.4
1094.1139.051.275.292.8
1197.5139.353.269.695.4
1296.9139.053.071.797.5
1392.7137.051.468.998.1
1490.3135.850.072.196.1
1589.4134.848.870.895.0
1688.5134.247.468.995.9
1785.4133.846.767.493.8
1884.5133.346.066.893.8
1985.3131.645.563.695.8
2083.1130.245.565.791.5
2187.4127.248.053.895.3
2290.2125.950.469.593.6
2390.0125.550.869.993.1
2488.9124.951.170.692.4
2588.4125.051.080.592.2
2684.1123.649.365.290.8
2782.1122.748.167.288.6
2880.8121.846.975.291.0
2980.1120.546.473.590.1

(資料)「住宅着工統計」(国土交通省)

追伸

ステレオタイプの家族は減って、家族の単位も少なくなる。でも最近は働き方改革で、家で仕事をする人も増えています。職場に行って仕事よりも、家で仕事と言う人も増えてくるかもしれないですね。そう思うと書斎の価値は上がってきそうな気がします。