どうも房総イズムです。今回は外壁の仕上げのお話しです。外壁には様々ありますが、緑の森の中にある、よろい張りは、かっこいいんです。ただ単に私達が好きなだけかもしれませんが、哀愁漂うこの感じ本当に好きです。

よろい張りは、房総の緑に映える、外壁のデザイン

外壁には様々な種類があります。こと住宅に関しては、窯業系サイディングは、現在の主流です。窯業系サイディングは種類も豊富でお客様も選びやすいです。

他にも、金属サイディングや、リシン吹付、塗り壁、木板張、等様々あります。その中でも、今回は、よろい張りを選定しています。

よろい張りは、やはり独特の雰囲気が良いと思います。特に、森の中にある、よろい張りはカッコいい。かなり主観が入っています。

よろい張りを搬入して、材料確認、塗装準備

まず現場に、よろい張りの杉板が搬入されます。

よろい張り搬入

よろい張り搬入

いつもの、大工、塚原さんに持ってきてもらいました。なんでも出来てしまう大工さんです。木の事も良く知っています。

よろい張り断面

よろい張り断面

これがよろい張りの木材の断面。台形の形をしています。これを重ねて施工してゆきます。裏側には、反り防止の溝が切ってあります。

豆知識:木表と木裏どっち使う??

木材は、木表、木裏という表情があります。

丸太を製材する時に、外側を木表、中心に向かって木裏とします。木表の方が木目がきれいなので、一般的な意匠では主に木表を用います。

しかし、木表の方が、樹齢が若いので、木裏に比べて、反りやすくなってしまいます。ですので木表は凹型に反り、木裏が凸型に反ります。

外壁の鎧張りの時は、木裏を外側に向ける事で、端部が跳ねる事が無くなります。

よろい張り断面

よろい張り断面

一方、相じゃくりの、木板張の時は、凹凸を交互にした方が良いので木裏と木表を交互に施工します。

ちょっとしたことですが、気にして施工してもらっています。

よろい張りする前に塗装します

張ってしまうと、塗れない部分でてしまうので事前に粗塗りをします。今回はキシラデコールの、バリサンダの三回塗りです

キシラデコール 塗装

よろい張りの塗装

よろい張りは、ステンレスの釘で一枚づつ下から張ります

よろい張りは、錆に強い、ステンレスの釘を用いて、大工さんが一枚づつ張って行きます。大変手間のかかる作業ですが、それに見合うデザインを手に入れる事が出来ます。

よろい張り

注文住宅の杉のよろい張り外壁

特に注意したいのが、サッシや木部と接続する端部。経験上木材は、塗れても乾けば問題なく使用できますが、水が抜けない部分が出来てしまうと、そこから腐りやすくなります。とにかく、水が抜けやすくする施工方法が大切であると考えています。

通常、窯業系のサイディングを用いる時は、サッシとサイディングの隙間にはコーキングと言う、樹脂を入れ込みます。

今回のような鎧張りの場合は、こういった、樹脂系のコーキング材は用いず、少しだけ隙間を設けるように施工しております。

仮に雨水が入っても、下の防水シートで外部に排出されます。

このあたりを大工さんと打ち合わせをします。また、よろい張りは、将来的に劣化してしまっても、その部分のみ交換が出来ます。

結局一枚一枚重ねて張っているという事は、一枚の交換ができるという事です。先人の知恵の賜物ですね。

追伸

そういえば先日、板金屋さんに、こんなこと言われました。

『なんか工事が昔に戻ってるよね』

自分達は、そんなこと感じたことないですが、良い物のトレンドが、リバイバルになっているのだと思います。

新旧の融合は、かなり得られるものが大きいと感じる、今日この頃です。