要望の形象化

 

ルール③(幾何学ルール)

『丸と線でイメージ間取り図を作成、きれいに書かない』

要望を間取りにするけども、○△□で十分

要望を形象化する手段が、間取りの書かれた図面やパースと言うものです。そのラフ図を基に、実施設計を行い、見積もりや現場で工事が始まります。

つまり、間取りの書かれたラフ図やスケッチ、要望は、実施設計図面を書く上で、最も基本的な概念図であり、家づくりにおいて大きなウェイトを占めていることは間違いありません。

この実施図面と言うものは、専門用語が沢山出てくるので、素人が書くことはまず不可能に近いのです。しかもこういった実務レベルのお話しは、この段階ではあまり気にしなくて良いことなのです。

ですから、皆さんが、実施図面を書く必要はありません。

むしろ、NO1ルールを元に作った概念図やスケッチ、ダイヤグラム、そういったものが最も皆さんに書いてもらいたい事で、これが最終的な満足感につながります。

このラフなスケッチこそ、大きな価値なのです。

NO1ルールで要望の整理を行ったと思います。この行った要望通り間取りを書いてみましょう。きれいに書く必要は全くありません。縮尺が合っている必要もありません。それよりも要望の整理と組み換えでどのようなイメージ間取りが出来たかが重要なのです。

じぶん家設計
じぶん家設計

そのイメージ間取り図には、大きな可能性がある

この段階で、細かく図面を書ける人は、やはり優秀で、たまにいらっしゃいます。イメージ間取りを元に細かい図面は設計者に任せましょう。それで良いのです。

あなたの大きなビジョンを読み取り、実際の建築の形へ落とし込みます。広さや、動線、使い勝手など、細々形になってきます。

 

巨匠のスケッチという形象化

皆さん、安心してください。

巨匠スケッチと言うものを御存じでしょうか。画家や、建築家、アーティストが頭の中にあるイメージをスケッチします。スケッチに具体性は必要ありません。それよりもその作品の目指すところを二次元におこしているのです。しかし、このスケッチには膨大な思考が入っていますが、正直何を書いているかわからない。

巨匠の説明を受けるとなるほど~~となるのですが、言われないとわからない。巨匠ですら、具体的に書かないのだから、皆さんも、きれいに書く必要はありません。それよりも想いを、丸と四角と文字で書けば十分。専門的な部分に時間を費やすのであれば、より良くなるように間取りを読み返した方が100倍良い家になります。専門的な部分は専門家が仕上げればいいのです。

設計者の客観的アイディアを参考にする ルール④