コストの限界を決める

ルール⑤(コスト制限ルール)

『コストの上限を設定する』

出来そうでできないコスト管理

当たり前ですが、コストを意識する事が重要です。建築と言うものは、様々な部材の組み合わせでできます。工種も様々あります。たとえば建物の完成までに20工種あったします。その工種1ケごと5%アップすると全体で何百万も違ってきます。自分たちでここまでは妥協できる、等価交換できるそういったところを決めておきます。

建築は知れば知るほど、材料も性能も価格も豊富です。

コストの境界線は、わかっていても簡単に踏み越えてしまいます。

これを起さないためにルール④で概算の見積もりをを取ることが大変重要。

注文住宅のトラブルはコスト管理

多くの注文住宅で、最も多いトラブルがコスト管理。特に設計事務所の物件では頻繁におきます。当たり前ですが、設計をある程度しないと建物のコストは出ません。しかし、設計期間は大変楽しいもので、コストは忘れがちになります。

そうやって設計事務所と作り上げた建築の計画もいざ見積もってみると、予算オーバーなんてことは良くある話です。

一方工務店さんの場合は、自社で工事を行うので、注文住宅でもある程度コスト管理が可能になりますが、使ってみたい素材が合ってもこれは高くなりますねという話になって、設計期間が楽しくないこともあります。

でも、しっかりしたコスト管理は必須だからこそ、この段階で概算見積もりを取りましょう。

図面が中途半端でも見積もりを取れるには、設計力、経験力、現場力が必要

基本的に見積もりは、図面が無いと取れないと、工務店は言います。しかしそこまで書かなくても経験値と設計力があれば見積もりは可能です。

この位の能力は、プロとして欲しい所なので、見極めのポイントになるでしょう。

コストは上限を破らないように、破る時は、トレードをしましょう

住宅には様々な材料があります。リーズナブルな物から、高価なものまで、知れば知るほど、迷い、そして、より高価なものを欲してきます。しかしコストには限界があります。どこに重点をおくか、この取捨選択は注文住宅の場合常に出てくるので意識しておきましょう。

どうしても欲しいものがある時は、『このキッチンを使いたいから、こっちの素材とコストのトレード』を行います。

コストに対して柔軟になりつつ、厳しく対応すれば理想の住まいにさらに近づきます

間取りは、要望を出さないと意味なし ルール①